茜は、またビックリした顔をして俺に言った。



「……どうして分かるんですか? 不思議……」



そのとき茜は、じっと俺の目を見つめていた。



「そうだな……きっと一緒だからじゃない?」



俺は、ワザとそんな言い方をして茜の反応を見る。



「そう……きっと、そうかもしれませんね……」



茜は、そう言ってとても可愛い笑顔を見せた。



あっ、ヤバイ!


そろそろ時間だ。


行かないと……。



俺は、伝票を持って席を立つ。


茜は、また驚いたように俺を見つめていた。



「楽しかったよ……じゃあね、茜ちゃん……」



俺はニッコリと笑いながら、茜にそう言った。



「えっ……あっ、はい……ごちそうさまです……」



茜は、可愛い。


でも、敢えて俺は茜のケータイ番号やメアドを訊かなかった。



茜は、俺には幼すぎる。


その時の俺は、そう感じていたんだ。



それから、一週間後の月曜日。


俺は、またラクーアのその場所に居た。



毎週月曜日には、水道橋で定例の打ち合わせがあったからだ。



俺は、また同じベンチに座って空を見上げた。



今日もいい天気だな……。