えっ!?



俺は、ビックリして目を開ける。


眩い光の中に、真剣な表情をした若い女の子の顔が見えた。



可愛い子だな……でも、何で?


俺は一瞬、そんなことを考えていた。



「危ないですよ! ケチャップ垂れちゃう!!」



焦ったように彼女は、そう言った。



あぁ、そうか……。


俺は片手にハンバーガー、もう片手にコーラの紙コップを持ったまま背伸びをしていた。



「あぁ……ありがとう! 助かったよ!」



そう言って微笑みかけた俺に、茜は恥ずかしそうに笑っていた。



「お礼にお茶でも奢ろうか? あっ、ちょっと待ってて!」



そう言って俺は、急いでハンバーガーを食べる。


コーラをストローで音を立てながら飲み干した俺を、茜はビックリしたように見つめていたっけ。



それから俺と茜は、近くのカフェに入って話をした。


次の打ち合わせまでには、まだ十分に時間があった。



茜は、東京ドームからそう遠くない場所にある女子大の3年生だった。



「どうしてここに来てるの? バイトか何か?」


「いいえ。時間があるとフラッとこの場所に来るんですよ……」


「へぇ……どうして? もしかして、あそこから見上げる空が好きだ、とか?」



そのとき茜は、驚いたようにじっと俺の顔を見つめていた。



「……何で分かるんですか!? そうなんです……あの場所から、良くボーッと空を見上げています……」


「そう、なんだ……いや、さ……俺も同じなんだよ! 何か雰囲気が好きって言うか……」


「そうなんです……遊園地って、空気感が好きなんです。そこから見上げると観覧車やジェットコースターがあって……」


「……奥に見える空の色と、雲の形がとても柔らかく見えるから……でしょ?」