何が悪かったのだろう?


俺の、何が……。



しかし、そんなことを考えていても仕方がない。


例え、それが何か分かったとしても琴音は戻っては来ないのだから。



そして、俺がそのことに気づいたとしてもどうもしない。


俺は、俺……。


素の俺を愛してくれない女ならば、俺には用がないのだ。



琴音は、基本的にはサッパリとした女だった。


サバサバしているというか、男っぽい性格というか……。



でも、甘えるときには女の子っぽくなる。


典型的なツンデレという感じだった。



琴音は、俺の理想のタイプでは無かった。


しかし、それ故に俺は琴音に強烈に惹かれたのかもしれない。



まるで猫のような琴音が、俺は愛しかった。


俺の思い通りにならないもどかしさ故に、俺は琴音に夢中になった。


ただ、それだけのことなんだ。


たぶん……きっと……。



琴音が俺から離れてから、俺は琴音を忘れようと努力した。


何で琴音のことを、あんなにも好きだったのか……。


その理由を、自分で否定したかった。



俺が愛する女は、俺が愛する以上に俺を愛して欲しい。


それが、俺の理想だ。



そして俺を愛してくれるのならば、俺はその愛に応えたい。


そう思っていた。



琴音を失った俺は、心にポッカリと穴が開いてしまった。


そして、その穴を埋めるために……自分にひとつの課題を与えたんだ。



そう、それは……。