えっ?



俺は玲子のそんな言葉に面食らっていた。



玲子は、本気で言っているのだろうか?



いや……。


そんなはずないよな。



俺には自信がなかったんだ。


信じていても、裏切られる……。



もう、そんな思いはしたくないから……。



「そうだね。俺も、君に逢いたいよ……」



俺は、そんなことを考えながらでも玲子にそんな言葉を返していた。



本当は、玲子を信じたい。


だけど……。



バーチャルな世界だからこそ、俺は玲子に心を許していたのかもしれない。


でも、今は……。


玲子は、間違いなく俺にとっての現実になっていた。



だからこそ俺は、ますます臆病になっていたのだ。



俺は、間違いなく玲子を愛している。


そのことに気づいてしまったからこそ、不安になる。



玲子は、本当に俺に逢いたいと思っているのだろうか?


本当に……?



「なぁ、玲子……クリスマスイブは、どう過ごしてるの?」


「そうだね……その日は仕事だし……独りで過ごしてるかな……」



今年のクリスマスイブは、木曜日だった。


そんな平日に、俺は東京を離れるわけにはいかないよな……。



今のままでも良いのかもしれない……。


玲子と本当に逢ってしまうことが、俺には怖かったんだ。


だから俺は、そんなふうに思っていたんだ。