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エリちゃんのメモには……エリちゃんの電話番号のほかに、こんなことが書いてあった。




……シュンさん。


このメモを見るときは、きっとカレンと別れて独りになったときだよね?



カレンの様子は、どうだったかな……。


シュンさんが居てくれたら、きっと大丈夫だと思うんだけど……。



シュンさんも気づいたと思うんだけど、カレンには別の人格があるの。


きっかけは良く分からないけど、突然別の人間になるの。



カレンの、別の人格は……カノン。


でもね、不思議なことがあって……。



長くなるから、この話またゆっくりと話します。


電話してね!



エリ




思った通り、カレンはカノンだった。



そして……。


不思議なことって、何だ?



俺は、またイヤな胸騒ぎを感じていた。


でも、今はカレンを探すのが先だ。



カレンの電話番号は……しまった!聞いてない……。


でも、待てよ……。



カレンがカノンだとしたら、電話番号はカノンと同じはずだよな……。


俺はホテルの電話から、暗記していたカノンの番号に電話する。



帰っててくれよ……カノン……。



電話の呼び出し音が、冷たく俺の心に響く。


そして俺は、そのとき大きな疑問を感じて始めていた。



カレンが……カノンだとしたら……。


おかしい……どう説明すればいいんだ!?