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俺は、そばでスースーと寝息を立てるカレンの横顔をじっと見た。
カレンは、カノンだ。
俺は、そう確信した。
でも……。
カレンは、カノンを死なせてしまったと言う。
それは、いったいどういう意味なのだろう?
何かから逃避するために、カレンはカノンという存在を否定したのだろうか?
でも……。
いずれにしてもカレンは、俺と同じなんだ。
カノンが死んだのは、自分のせいだと思い込んでいる。
それは、俺がユウナに対して思っていた感情ときっと同じなんだ。
そして俺は、また同じ過ちを犯してしまった。
それがカレンの妄想だったとしても、同じことだ。
俺は、また愛する女を殺してしまったんだ……。
どうしようもない感情が、俺を苦しめていた。
俺は、どうすれば良いのだろう?
俺は眠っているカレンの横顔を見ながら、長い時間考えていた。
俺は、このままカレンを愛してしまっても良いのだろうか?
もしも、そうしたとしたら……俺は、カレンまでも不幸にしてしまうのではないか?
それならば、カレンから離れたほうが良いのだろうか?
でも、そうしたらカノンのときとまた同じことになってしまうのだろうか?
どう考えても、結論が出ない。
俺は、どうすれば良いのだろう?
どうすれば……。
そのとき、突然カレンが俺に抱きついて来た。
そして、にっこりと笑いながら恥ずかしそうに俺に言ったんだ。
「どうしたの? シュン? カノン、また欲しくなっちゃったよ……」