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俺は、そのとき不思議な感情を感じていた。



ユウナが憎い訳ではない。


裏切られたとしても、きっと何か理由がある。



俺は、そう信じたかった。


これは、きっと何かの間違いなんだって……。



自分の部屋に帰った俺は、蒲団をかぶってただボーっと時間を過ごしていた。



あれ? 涙……?



「ユウナは、そんな女じゃない……やっぱり、俺のせいなんだよな……」


俺は、そんな独り言を呟きながら涙を流し続けていた。



そのとき、俺の部屋の電話が鳴った。


「ユウナ……!?」



俺は、急いで受話器を取った。


「……シュン、くん……?」



聞こえてきた声は、ユウナではなかった。


「リコちゃん、か……今日は……ありがとう……」



リコちゃんは、困ったようにしばらくの間沈黙を続けていた。


そして、ためらいがちに俺に言ったんだ。


「……あのね……ユウナからの伝言があるんだ……」


「何? ユウナは、何だって?」


「……話したいことがあるから……いつでも良いから、部屋に来てほしいって……」



電話を切った俺は、部屋を飛び出す。


小走りに駆けながら、ユウナの部屋を目指す。



ユウナに、きっと何かが起こったんだ……。


だってユウナは、そんな女じゃない!


そして、もしも何かの間違いが起こったとしても……。



俺は、ユウナを許せる。


だって、俺はユウナを愛しているんだから……。