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それからユウナは、俺を避けるようになった。



ユウナの部屋に電話をしてみても、出ない。


ユウナの部屋に行ってみても、ユウナはいない。



ユウナの部屋の前で張り込むのも、何だか変な感じがして嫌だった。


だから俺は、時間を置いて何度もユウナの部屋を訪れた。



呼び鈴を押しても、ノックしてもユウナの返事はない。


どこかに出掛けているのか、居留守を使っているのか……。



俺は不安な気持ちに、押し潰されそうだった。



ユウナは、どこにいるのだろう?


ユウナは、何をしているのだろう?



考えなくても良いような、不吉な予感ばかりがする。



なぜユウナは俺を避けるのだろう?


考えても考えても、俺には理由が分らなかった。



そんな感じで、何日もユウナに逢えなかった。


大学にもユウナは、顔を出していないようだった。


絶対に、何かがおかしい……。



俺は、ユウナと仲が良いリコちゃんに話を聞く。


リコちゃんも、最近ユウナと連絡が取れないと心配していた。



「リコちゃん、さぁ……一緒に行ってくれないかな……ユウナの部屋に……」



俺はリコちゃんと一緒に、ユウナの部屋に行く。



俺は、とても心配だった。


そして、とても不安だった。



ユウナは、死んでるんじゃないかって……。


そうじゃないとしても、何かがあったに違いない。



もしも、俺に逢いたくないんだとしたら……。


リコちゃんが行けば、部屋のドアを開けてくれるに違いない。



それでも良いんだ……ユウナの無事が分かれば、それで……。