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「ユウナ……」


俺は、いつもとは違うユウナの態度に困惑していた。



「何があったんだ……話してくれないか……」


ユウナは涙を流し続けながら、呟くように俺に言った。



「……話したってしょうがないよ……シュンちゃんは絶対に分かってくれないから……」


「………」



俺は、そのとき正直ユウナの態度がアタマに来ていた。


しかし、いま俺が感情的になっても何も良いことはない。



ユウナは無事に戻って来た。


今は、それで良いじゃないか……。



俺は、そう思うようにして心を落ち着けた。



ウトウトし始めたユウナを、ゆっくりとベッドへ運ぶ。


ユウナの寝顔を見ながら、俺は考えていたんだ。



ユウナは、いったいどうしてしまったのだろう?


心当たりは、全くない……。



でも……もしかしたら、俺の愛情が足りないのだろうか?



俺は、ユウナに対して十分な愛情を持って接して来たつもりだった。


だけど……それをどのように感じるかは、相手次第なのかもしれない。



ユウナが俺の愛を信じられないとしたら、俺はもっとユウナを愛すればいい。



俺は、そのとき思ったんだ。


これからは、もっとユウナを大切にするんだって。



しかし、それが……。


それが、ユウナをさらに追い詰めてしまうなんて……。



その時の俺は、そんなことなんて考えもしなかったんだ。


その時は、全く……。