34


「じゃぁ……シュンさん……あたしの家に来てもらえませんか?」



えっ?


俺は、ユウナのそんな突然の言葉に唖然としていた。



「あたし……機械オンチで……昨日から、突然テレビがキレイに映らなくなってしまって……」


「……あぁ、了解! いいよ! 診てあげるよ!」


俺は、そんな言葉をユウナに返しながらそのとき内心ドキドキしていた。



ユウナの部屋に入れる……。


それだけで俺は、なぜかとてもワクワクしていたのだ。



俺のアパートを通り過ぎて数分歩くと、ユウナのアパートがあった。


こんなに近くに住んでいたなんて……。


俺は、そんな偶然を神に感謝した。



ユウナの部屋は、とても女の子らしくてきれいな部屋だった。


真っ白な部屋の壁とフローリング張りの床。


もちろんバストイレ付のワンルームだ。


そんなに広いわけではないが、独りで住むには十分な広さに思えた。


俺の住んでいるアパートとは全く違うな……。



俺は、さっそくテレビの様子を診る。


電源を入れると、14インチのブラウン管にノイズだらけの画面が現れた。



ふーん、まぁそうだろうなぁ……。


歩きながら想像していたとおり、この状態はアンテナの断線か接触不良だと思われた。



「プラスのドライバーってあるかな?」


テレビに付いていたアンテナ線を外して、アンテナプラグを分解する。


予想通り、同軸ケーブルが接点にうまく接触していないようだった。



俺は、ものの数分でアンテナ線を修理してテレビに繋いでみる。


「ほら、もう大丈夫だよ!」


「ホントだぁ! シュンさん、すごい!」



そのときユウナは、とてもかわいい笑顔を見せた。