24
「いや……待って、シュン……話を聞いて……」
俺はカノンの言葉に、動きを止めた。
「あたしは……本当にカノンじゃないんだよ……」
「嘘だ! 君はカノンだろ?」
カノンは俺を悲しそうな顔で見つめていた。
そしてしばらくの沈黙の後、カノンはゆっくりと口を開く。
「あたし、嘘をついてた……カノンのこと知ってるよ……」
えっ?
俺は、カノンの言葉に動揺していた。
やはり、この子はカノンじゃないのか……。
でも、どういうことだ?
俺は、カレンの次の言葉を待った。
カレンは覚悟を決めたように、俺に言った。
「あたしたちは双子じゃない。そして兄弟でもない……」
「本当に? でも、何でそんなに似ているんだよ? そんなことってあるのか?」
「あたしにも分からないよ……でもね、あたしはカノンと偶然出逢ったの……」
カレンの言葉は、本当なのだろうか?
俺は、それでも半信半疑でカレンの次の言葉を待った。
「あれは一ヶ月前のことだった……渋谷のクラブで、偶然あたしはカノンと出逢ったの……」
カレンの様子は、やはり嘘をついてるようには見えなかった。
「本当にびっくりしたの。だって、まるっきり同じ顔のふたりが偶然出逢ってしまったんだから……」
カレンの話は、やはり本当なのだろうか?
ベッドから起き上がった俺は、じっとカレンを見つめた。