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俺はカレンの耳元で優しく囁く。


「とりあえず、二人で飲みに行こうか?」


「うん。シュンさんに任せる……」



カレンは、熱い眼差しで俺を見つめていた。



俺は、カレンを促して道玄坂を上り始める。


カレンは思い切ったように、俺の腕に肘を絡めた。



道玄坂交番の前を右に曲がってしばらく歩くと、そこはホテル街だ。


カレンは、また困ったような顔をしてモジモジしていた。



コイツは、本当に可愛いな……。


俺は、カノンとは違うカレンの反応を楽しんでいた。


積極的だったカノンとは、まったく逆だ……。



ホテル街を歩きながら、俺は考えていた。


もうカノンのことは忘れたほうが良いんだ……。



クラブで偶然出逢ったカノンに、俺は心を奪われた。


何気なく声を掛けられて、ただ楽しく話をする。


そして、チャンスがあれば寝る。


ただ、そんな出逢いだと俺は思っていた。


しかし俺は、たった一回寝ただけで恋に落ちてしまった。



カノンが愛しい……。


この一ヶ月、ずっとそんな想いを俺は続けていた。


でも、もう……。



俺は、そんな気持ちを振り切るためにも今夜カレンを落とす。


そう決めていた。



カノンにそっくりなカレンを、俺の物にするために……。