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「ねぇ、カレンちゃん……あのさぁ……」


「カレンでいいです……シュンさん……」


カレンは恥ずかしそうに俺に、そう言った。



「じゃぁ、カレン……俺のこともシュンでいいから……」


「はい……シュンさん……」


俺は苦笑いしながら言葉を続ける。



「カレンさぁ……もしかして双子?」


カレンは小首を傾げながら言った。



「ううん。違うよ」


「じゃぁ、お姉さんは?」


「ううん。いないよ!」



そうか……。



カレンの様子を見る限り、やはり嘘をついているようには見えなかった。



でも……やはりカレンはカノンに似すぎている……。



「もう一度訊くけど、カノンっていう子知らないか? 君にそっくりなんだよ、その子……」


「ごめんなさい……本当に知らないの……」



そうか……確かに、カレンはカノンとは違うよな……。


ファッションもそうだし、話し方も違う。



カノンは、ホントに明るくて積極的な子だった。


例えれば、太陽みたいな……ファッションも派手だったし。



カレンは、かなり恥ずかしがり屋のようだ。


それにどちらかというと、話し方もファッションも大人しい感じの子だ。



やはり別人か……そうだよな……。


俺は、そんなことを考えながら自分自身を納得させた。



俺は、カレンを見つめる。


俺の視線に気づいたカレンは、そのとき俺を熱く見つめ返した。