それからの俺は、ずっとカノンからの電話を待っていた。


しかし、何日経ってもカノンからの電話は来なかった。



俺はガッカリしながらも、実は納得していたのかもしれない。



あんな状況で別れたのに、カノンが電話をしてくるはずがない……。


そんなことは、俺だって分かっていた。



それでも俺は、わずかな希望を持ってカノンからの電話を待ち続けていた。



カノンからの電話を待ち続ける毎日の中で、俺はずっと引っかかっていたことがある。


それは……カノンは、なぜ俺とすぐに寝たのかということだ。



女は好きになった男としか寝ない、と良く言うが……。


もしそうならば、あのとき確かにカノンは俺のことを好きになっていたということだ。



男は……確かに違うのかもしれない。


チャンスがあれば、女を落とす。


そして、寝る……。



それが、男という生き物だ。



だけど……時間が経ってみればみるほど、俺の方がカノンを好きになっていたことに気づく。



今までは、そんなことなんてなかったのにな……。



俺は苦笑いしながら、じっと電話を見つめて夜を過ごす。



……何やってるんだろう、俺……俺らしくもない……。



カノンと出逢った日、そしてカノンを失った日。


その日から、もう一ヶ月という時間が経っていた。



カノンを、もう忘れなきゃいけないかもな……。


だから俺は、ダチに誘われた合コンに出掛けることにしたんだ。