ヤバイかな……まぁ、いいや……。



俺は電話の着信音を気にせずに、カノンを責め続けようとした。


しかし……。



着信音が止まって、自動的に留守番電話になる。



「……ただいま外出しています。メッセージをお願いします」



ピーッ!



「……もしもし、シュン? 最近、全然かまってくれないのね? 電話ください。また逢いたいよ! じゃぁね、大好き!」



こりゃヤバイ、な……。



俺は、カノンの顔を恐る恐る見る。


案の定、カノンは不機嫌そうな顔をしていた。



「ふーん、そうなんだ……モテモテだね……なんか、そんな気なくなっちゃった……あたし、帰るね……」


「いや、さぁ……アイツは、ただの友達で、さ……」


「いいよ、嘘付かなくても……」


カノンは悲しそうな顔をして、服を着始める。


俺とは目を合わさない……。



俺は、そんなカノンに何も言えないでいた。



まぁ、いいか……どうせ、一晩だけの恋人だもんな……。


でも……。



俺はテーブルの上にあったメモに、電話番号を書く。



そして部屋を出て行こうとするカノンに、無理矢理そのメモを渡した。