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亮二は、夏子に電話を掛けた。
少しの呼び出し音のあと、夏子が電話に出た。
「……亮ちゃん? 電話くれたの? 嬉しいよ!」
夏子は、本当に嬉しそうにそう言った。
「夏子、あのさ……明日、時間あるかい?」
「えっ? 明日は……大丈夫だけど……どうしたの?」
亮二は、夏子に聞こえないようにひとつ息をついて言葉を続ける。
「明日、俺と一緒に行って欲しいところがあるんだ……悪いけど……絶対に……」
夏子は、真剣な亮二の言葉に気おされたようにこう言った。
「う、うん……分かったよ、亮ちゃん……でも、何処へ?」
「うん……それは、明日……ゆっくりと説明するから。じゃぁ、朝9時に車で迎えに行くから。住所を……教えてくれないか?」
「……うん、分かった……住所はね、豊島区東池袋2の……」
えっ?
亮二は、夏子が言った住所にカラダが凍りつくような気がした。
亮二は、もう一度夏子に確かめていた。
「夏子、その住所に間違いはないよな? もしかして……アパートの目の前には酒屋があるのか?」
「うん! あるよ、古い酒屋さんが……ねぇ、亮ちゃん……どうしたの?」
夏子は、亮二の声に何かを感じていた。
その住所は、間違いなく亮二に覚えがある住所だった。
そんな……ことって……。