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「君は……今……?」



亮二は、息を呑んで夏子の言葉を待っていた。



もし夏子が18歳だとしたら……。



夏子は、あの時の俺の子供に違いない……。



でも……。



夏子は、亮二をパパではないと言った。


夏子は、そう感じていると。



そしてそれは、亮二にとっても同じだった。



夏子は、確かに春子に似ている。



しかし、夏子は俺に似ているだろうか?



亮二には、確かに夏子が俺の娘だと確信出来るものはなかった。



親子なら、何かそう感じるものがあるのだろう。



しかし……俺も、そうは思えないんだ……。



しばらくの沈黙のあと。


夏子が、ついに口を開いた。



「あたしは……いま18歳だよ。1990年の8月生まれ……」



えっ?



夏子の言葉は、亮二が期待していたものとは違っていた。



ということは、やっぱり夏子は……。