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「ママに、亮ちゃんの話をたくさん聞いたよ。亮ちゃんは、本当に素敵な人だって……」



夏子のそんな言葉に、亮二は溢れ出る涙が止まらなかった。



俺は春子を捨てたのに……。


それでも春子は、ずっと俺のことをそんな風に思っていてくれたのか……。



「写真を見つけてから、ママに聞いたの……この人のことを、ちゃんと話して欲しいって……」



亮二は、夏子の言葉に何も言葉を発せないでいた。



それは今、自分自身の罪を激しく感じていたからでもあった。



「ママは、ね……亮ちゃんのことを、私のパパだとは言わなかったの」



本当は、どうなのだろう……?



亮二は、その事実を知りたかった。



だけど……。


もしも、夏子が俺の子供だとしたら……。



「あたしは、亮ちゃんのことをずっと本当のパパだと思っていたの……でも、きっと違う。初めて亮ちゃんに逢ったとき、この人はあたしのパパじゃないって感じたの」



亮二は、ひとつため息をついて覚悟を決めた。



そして、ゆっくりと口を開いて夏子に聞いた。



今、どうしても確かめなければならないことを……。



「君は……今、何歳なんだい?」



夏子は、亮二の目をじっと見つめて言った。



「あたしは、今……」