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独り部屋に戻った亮二は、カウチソファーに腰掛けながら考える。



なぜ春子は消えたのだろう?



本当に、春子は妊娠していなかったのだろうか?



ザワザワする心と戦いながら、亮二はこのあとどうするべきかと考えていた。



俺は、春子のことを何も知らない……。



春子が通っていた大学も。


春子の友達のことも。



そして、春子の実家の連絡先も……。



俺は、春子の何を知っているというのだろう?



俺は、春子の何を見てきたのだろう?



そんな事実に、今更ながら亮二は自分の不甲斐なさを思い知らされていた。



亮二は、仕事の合間を縫って春子のアパートに行く。



しかし、当たり前だが何も起こりはしない。



ドアを開けると、春子が嬉しそうに俺を見つめていた……。



そんなことを思い出しながら、亮二は涙ぐむ。



俺は、情けない男だ。


失って初めて自分の罪に気づくんだから……。



俺は、結果的に春子を捨てたんだ。



亮二は、そんな風に自分を責め続けていた。