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どうしてなんだ、春子……。



春子のアパートの前で、亮二は長い時間呆然としていた。



亮二は、春子が消えたという事実をどう受け入れれば良いのかと考えていた。



なぜこんなことになってしまったのだろう?



やはり、これは俺のせいなのだろうか?



確かに、最近の俺は春子に冷たかったのかもしれない。



仕事の忙しさのせいにして、春子に対して気を使っていなかったのかもしれない。



だけど……。



何も言わず消えた春子のことを思うと、亮二は複雑な気持ちだった。



春子に対しての不信感はある。



裏切られた、という思いもあった。



ただ、それでも。


同時に春子のことを気遣っている亮二がいた。



きっと、これには訳がある。


春子が姿を消した訳が、きっと……。



亮二は、すべてを受け入れて春子を愛する決意をしたはずだった。



しかし、今は……。



でも、俺は……。



タクシーに乗って自分の部屋に帰る亮二は、そんな風に葛藤していた。



でも、俺は春子にもう一度逢わなければならない……。



そんなことを思いながら。