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「亮ちゃん、あのね……わたし……赤ちゃんが出来たかもしれない……」


「えっ……」



亮二は、予想もしていなかった春子の言葉に動揺していた。



そんな、バカな……。



でも、これは現実なんだよな……。



どうする?



俺は、まだ……結婚したくない……。



その頃、まだ25歳だった亮二は。


正直、そう思っていた。



もちろん、亮二は春子のことが大切だった。



春子のことを、亮二は間違いなく愛していた。



だけど……。



そのとき、亮二にとっては仕事が本当に大切だった。



それに亮二は、本当は自分に自信が無かった。



今の俺が、春子を幸せにすることなんて出来ない……。


きっと、出来ないんだ……。



でも、どうする?


子供は、どうする?



俺は、一体どうすれば……。