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バスが終点の有楽町に着く。



いつの間にか、雨は上がっていた。



バスを降りた亮二は、春子に礼を言った。



「本当にありがとう!助かりました……あの……名前だけでも教えてもらえませんか?」



春子は、ハニカミながら亮二に小さな声で言った。



「はるこ……春に生まれたから、春子……」



手を軽く振りながら、春子は人込みへと小走りに溶け込んで行く。



亮二も軽く手を振って応えながら、そんな春子の後姿を見送った。



JR有楽町の駅から山手線に乗った亮二は、電車に揺られながら思っていた。



かわいい娘だったよなぁ……。


イベントのコンパニオンだろうか?


いや、あの時間にバスに乗り込むと言うことは間違いなくそうだろう……。



俺は、また春子に逢えるだろうか……。



逢いたい、な……。



次の日。


亮二は仕事で、また晴海のイベント会場にいた。



晴海の国際見本市会場では、大きなイベントが連日開催されていた。


ということは、コンパニオンの数も半端なく多いということだ。



俺は春子に逢えるのだろうか……。



そんなことを考えながら、亮二は仕事の合間に春子の姿を捜す。



そして、また偶然。


亮二は、春子に出逢った。