35


『少しだけ違う夜空を見上げながら』



久し振りに聞いた君の声は。


ぼくの心を確実に温めてくれた。



驚いたように、しゃべり出した君は。


ぼくにとって、間違いなくかけがえのない存在なんだ。



良く晴れた東京の明るい夜空には。


星がチラチラと弱く輝いていた。



きっと君が見ている夜空とは。


少しだけ違っているかもしれないけれど。



それでも、ぼくは。


間違いなく君と繋がっている。



そう。


ぼくたちの心が、確実に。



だから、いつか。


君と一緒に。



こんな明るい夜空を見上げられる日を。


ぼくは、ずっと心待ちにしているんだ。



時の流れは、遅いようで速い。



そんなことを思いながら。


君のことを想いながら。


ぼくは、もう一度夜空を見上げていた。



君が見ているのとは少しだけ違う。


東京の明るい夜空を。



『少しだけ違う夜空を見上げながら』