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「見つかったかも、しれないの……いま、あたしの目の前にいるひと……」
宇賀は一瞬びっくりした顔をして、そのあと照れたようにじっと圭子を見つめた。
圭子は、ドキドキしながら上目遣いで宇賀をじっと見つめ返す。
そのとき、宇賀がゆっくりと口を開いた。
「あのさ……圭子の血液型、教えてよ……あと誕生日も……」
「えっ……何で……?」
「確かめておきたいんだ……俺にとっては重要なことだから……」
そう言って宇賀は、優しく微笑みながら圭子を見つめる。
圭子は、またイヤーな予感を感じていた。
でも……。
「えっと……B型……7月5日生まれ……蟹座だよ!」
圭子をじっと見つめる宇賀の顔が、また一瞬にして曇っていた。
「そっか……そう、なんだ……」
吉田桂子が古田桂子を演じます!
『吉田 桂子のひとり芝居 3