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次の土曜日、夜8時5分前。
圭子は、恵比駅にいた。
恵比寿さまの像の前で、圭子は宇賀を待つ。
男のひとと二人で逢うなんて、久しぶりだった。
だから今日の圭子は、さすがに深めにキャップをかぶっている。
あまり目立たないように、メイクもナチュラル。
ファッションも、デニムと白いニットのカーディガンにした。
圭子はソワソワしながら、宇賀を待つ。
なんか、やっぱり緊張するな……。
ケータイの時計が8時ちょうどを示した、そのとき。
目の前にある地下鉄の出口から、宇賀が現れた。
「ごめん、待った?」
宇賀は、爽やかに微笑みながらそう言った。
「ううん! 時間ぴったり! すごいねっ!」
圭子は、そう言いながら少しだけイヤーな予感がしていた。
吉田桂子が古田桂子を演じます!
『吉田 桂子のひとり芝居』2
http://www.youtube.com/watch?v=G9KmEyiwJEg
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