35 『届かないメールと、明るく輝く月』
晩秋の冷たい夜風を感じながら。
ぼくは、のんびりと夜道を歩く。
夜風の冷たさが。
ぼくの体と気持ちを引き締めていた。
君と、また逢うタイミングを考えながら。
薄暗い街灯の下で、ぼくは立ち止まる。
君からのメールは、まだ届かない。
だけど、ぼくは。
確実に信じることが出来るんだ。
そう。
君の、確かなぼくへの想いと。
ぼくの、確かな君への想いを……。
歩き出した、ぼくは。
ゆっくりと、夜空を見上げる。
明るく輝く月が、今日はハッキリと見えた。
きっと、そんな月が。
ぼくたちの未来を明るく照らしてくれるんだって。
ぼくは、確かに。
そう信じることが出来るんだから……。
うん。
確かに……。
『届かないメールと、明るく輝く月』
了