30 『ぼくが気づくまでは……』
ぼくは、いつも不思議に思うんだ。
なんでいつも、君は。
気まぐれに、ぼくの心を弄ぶんだろうって。
ぼくは、君が大好きで。
もう、どうしようもないくらいに大好きで。
一日中抱きしめていても。
きっと、飽きないくらいに大好きなのに。
君は、いつだって気まぐれに。
ぼくの気持ちをはぐらかす。
だけど、君は気まぐれに。
突然ぼくに甘えて。
ぼくの大好きな、その声で。
ぼくを愛してると言う。
ぼくは、君の瞳をじっと見つめる。
見つめ返す君の瞳の。
迷いの光に気づくまでは。
それでも、ぼくは君を愛し続けたいと思うんだ。
うん。
永遠に、と願いながら……。
『ぼくが気づくまでは……』
了