25 『秋のような夜に、祈ったこと』
君の詩を読むと。
ぼくの心は、少しだけ痛くなる。
誰かに向かう君の気持ちが。
とても痛くて、とても切ないから。
素直に、そんな気持ちを。
言葉に綴ることが出来る、君が。
ぼくは、とても気になってしまっていた。
もしも、君の心が。
ぼくに向いたとしたら。
君は、どんな風に笑うんだろう?
君は、どんな風にぼくを見つめるんだろう?
そんなことを考えながら。
ぼくは、また君の詩を読む。
もしも、君の心が。
本当に、ぼくに向かうことがあるとしたら。
君が、いま感じているような。
そんな寂しい気持ちには、絶対にさせないのに……。
ぼくの心は、いま。
真っ直ぐに君へと向かっている。
もしも、それを君が受け入れてくれなくても。
きっと、ぼくは大丈夫。
だって、ぼくが本当に望むのは。
君の、本当の幸せなんだから……。
秋のような、こんな夜に。
ぼくは、君を想う。
君と、共有できる時間が。
ずっと続くように、と。
ただ、そんなことを祈りながら……。
『秋のような夜に、祈ったこと』
了