17 『ホワイトデーに、もう一度祈ったこと』
君との出逢いは、きっと偶然だった。
だけど、今は。
君という存在が、確実にぼくの支えになってくれているんだ。
不思議だよね。
人と人の出逢いって。
偶然出逢うチャンスなんて。
本当は、いくらでもあるんだ。
だけど、その出逢いをただの偶然で終わらせないのは。
君だけじゃない。
ぼくの気持ちも動いたから。
君を知ってからのぼくは。
笑ったり。
悩んだりしながら……でも。
君という存在が、どこにも行かないような。
不思議と、そんな確信を持ち続けることが出来ているんだよ。
たぶん、このまま。
ずっと時間は流れて行く。
そして、ぼくは祈るんだ。
ホワイトデーという日を。
これからもずっと、一緒に過ごせますようにって。
君との距離は、遠いようで近い。
それを信じることが出来るのならば。
きっと、ぼくたちは大丈夫。
ぼくを信じることが出来るよね?
ぼくは、君にそんなメールを打ちながら。
ホワイトデーになったばかりの、深夜の地下鉄ホームに独り佇む。
逢えない君を想いながら。
そしてぼくは、ケータイをゆっくりと閉じる。
ぼくの気持ちが、君にちゃんと伝わりますようにって。
もう一度、祈りながら……。
『ホワイトデーに、もう一度祈ったこと』
了