7 『君が元気になる、その日まで』
君に、何かが起こってるって。
ぼくは、なんとなく気づいていたんだ。
だって。
いつもなら、すぐにメールの返事をくれる君が。
なかなかメールをくれなかったから。
だから、ぼくは君のことが。
とても、心配になってしまったんだよね。
いつでも、君の力になれるって。
そんな風に自惚れていた、ぼくだけど。
果たして、本当にそうなんだろうかって。
ぼくは、不安になってしまった。
ぼくは、本当は。
そんなに、自信家じゃないんだ。
君に電話をしてみたら。
君は、少し元気のない声でこう言った。
「元気になったら、またあなたに逢いたいな」って……。
ぼくは、すぐに君のところに行って。
君をギュッと抱きしめたい、って思ったけれど。
でも、ぼくは。
そんな気持ちを抑えて、待つことにしたんだ。
うん。
君が元気になる、その日まで。
ぼくは、君が大切で。
だから、心配で。
だから、そばに居たいけど。
ぼくは、それを我慢して待つことに決めたんだ。
だって、ぼくは。
本当に、君のことが大好きだから。
ぼくは、無意識に。
真っ青な空に浮かぶ。
真っ白な夏雲を見上げていた。
ぼくの一番好きな。
君の笑顔を思い出しながら……。
『君が元気になる、その日まで』
了