3 『君と過ごせる時間』
君からのメールが届くたびに。
ぼくの心は、少しずつ君へと向かう。
こんなことは、いつ以来なのだろう?
ぼくは、自分の素直な気持ちに。
正直に向き合ってしまっていた。
事務的なメールでも。
最後に、君は。
必ず一言だけ、素の君を見せてくれる。
そんなメールを読むたびに。
ぼくは、君のことを考えてしまう。
いつまで、君と。
一緒に時間を過ごせるのだろうか、って。
そんなことまでも……。
君を好きにならないように。
ぼくは、ワザと君からの距離を取ろうとしていた。
でもね。
それでも、ぼくは。
やはり、君への気持ちを抑え切れないでいる。
君は、いつの間にか。
ぼくの心に、深く入り込んでしまっていたのだから。
君を奪うなんて。
そんな勇気もない、ぼくだけど。
でも、ずっと君のことを。
ただ、好きで居させて欲しいんだ。
ワガママな、ぼくだけど。
ただ、君を見守るだけで。
きっと、幸せだと感じることが出来るから……。
もし君が、ぼくの気持ちを知ったとしたら。
きっと君は、ぼくから離れてしまうだろう。
だから、ぼくは。
君への想いを押し隠して。
また、君に向かい合う。
君と過ごせる時間が。
ずっとずっと続きますように、って。
ただ、それだけを祈りながら。
『君と過ごせる時間』
了