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12月20日、土曜日。
俺は、昭島に居た。
美佳子の実家が、東京郊外の昭島にあったからだ。
JR昭島駅近くのカフェで、俺は美佳子を待つ。
あれから俺は、ずっと考えていた。
このままでは、俺は幸せなクリスマスを迎えられない。
それは、相手が誰であっても同じことだ。
せめて、少しでも前に進まなければ……。
だから今の俺が、まずやらなくてはならないことは。
美佳子との、結論を出すことだ。
あれから何度も美佳子にメールをして、なんとか今日話し合うことになった。
美佳子を待ちながら、俺は。
美佳子と過ごした時間を思い返していた。
あの頃の美佳子は、本当に可愛くて。
美佳子の、全てが愛おしかった。
恥ずかしそうに、俺に甘える美佳子を。
あの時俺は、一生守ろうと思ったのに……。
温かいショコラ・オレの甘さが、今は心に痛い。
どこで間違ってしまったのだろう?
出来れば、壊したくなんてなかったんだ。
だけど、今の俺には。
美佳子との未来が全く見えなかった。
もしも、美佳子とやり直そうと努力したとしても。
それが、ふたりにとって決して幸せなことには思えなかった。
そして俺は、もう。
美佳子を信頼することが出来ないのだ。
美佳子から受けた、様々な嫌な思いは。
自分のせいでもあるのは、良く分かっていた。
だけど……。
そして、俺と同じように。
美佳子は、俺を信頼出来るはずがないのだから……。
そのとき。
カフェのドアを開けて、美佳子が現れた。