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あなたとは一度、ちゃんと話をしたいの。
だから、23日の午後に一度家に帰ります。
美佳子
俺は、妻である美佳子からの突然のメールに困惑していた。
美佳子は、自分勝手な女だ。
いつだって、俺の都合なんて気にしないんだから……。
でも、どうしよう?
23日は、午後1時から美弥と逢う約束がある。
美佳子と、ちゃんと話をするべきなのは分かっている。
でも美佳子の勝手な都合で、美弥に逢えないのも、な……。
やはり美佳子にメールして、話し合いの時間を変えよう。
美佳子にメールを書き始めた、そのとき。
また、ケータイにメールが着信した。
件 ヒロキ……
さっきは、ごめんなさい。
お願いがあります。
23日に、わたしと一緒に居てください。
クリスマスをヒロキと過ごしたいの。
午後1時に、わたしのマンションで待っています。
もし、ヒロキが来なかったら……。
ヒロキのことは、諦めます。
真希
俺は、頭を抱えていた。
こんな偶然があるのだろうか?
でも、きっとこれは。
ちゃんとした結論を出さなくてはいけないという、神の啓示なのかもしれない。
俺はケータイを握り締めながら、しばらくの時間考えていた。
そして、俺は電話を掛ける。
自分の、本当の気持ちを確かめるために。
「もしもし?あぁ、俺……今、大丈夫?」
「どうしたの?電話くれるなんて……」
「あぁ、うん……ひとつだけ確かめたいことがあってさ……」