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美弥からメールが返って来たのは、その日の午後のことだった。
件 じゃあ……
23日の午後1時にお家で待ってます。
ねぇ、ヒロキ?
クリスマスには、他の誰かと逢うの?
奥さん?ってことはないか……でも、誰か他の女の子とデートするんでしょ?
みや
うん?
俺は、いつもと違う美弥のメールに戸惑っていた。
美弥は、俺がクリスマスに他の女に逢うのが気になるのだろうか?
いや、そんなはずはない。
美弥だって、俺より優先する男が居るんだし……。
でも俺は、やはり美弥を苦しめているのかもな……。
美弥だって、こんな中途半端な関係が快いはずがない。
だけど……。
俺は、美弥にメールを返す。
件 ううん。
クリスマスに逢うのは、美弥だけだよ。
誰でも良い訳じゃない。
美弥だから逢うんだ。
美弥は、このメールを読んでどう思うんだろう?
俺は、きっと美弥を愛している。
だけど、俺は美弥を好きになり過ぎないようにしていた。
好きになり過ぎると、冷静な判断が出来なくなる。
そして、負の連鎖が始まる。
好きだ!という気持ちを伝えれば伝えるほど、女は離れて行ってしまう。
俺と美弥のような関係であれば、尚更そうだ。
だから、俺は冷静に美弥を愛する。
そう思っていた。
そして、その夜の8時に。
真希が、俺のマンションにやって来た。