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そんなことを考えながら、俺は真希とケータイで話を続ける。
「あのね……ちょっと、聞いて欲しいことがあるんだけど……明日、逢えない?」
「うん?……あぁ、じゃあ夜8時に……渋谷にする?」
「ううん!ヒロキの部屋が良い……二人きりで話したいから……」
「……分かった。じゃあ、明日……」
電話を切った俺は、ふぅっとひとつ息を吐く。
真希の言葉のトーンは、いつになく真剣だった。
真希の話って、何だろう?
真希に何かが起こっているのだろうか?
俺は、漠然とした不安を感じながら。
それでも、ゆっくりと恵比寿駅の改札に向かって歩き出す。
今、あれこれ心配しても意味がない。
明日、真希にゆっくり話を聞いてみないと、な……。
JR恵比寿駅のホームで、俺はそんなことを考え続けていた。
次の朝。
目を覚ますと、ケータイにメールが届いていた。
美弥からのメールだ。
件 ごめんなさい。
ごめんね、眠ってしまって。
起こしてくれれば良かったのに……。
ねぇ、クリスマスなんだけど……いつ逢える?
23日はお休みだけど午前中は、ちょっと用事があるから……
俺は、ボーっとした頭で、美弥のメールの意味を考えていた。
今年のクリスマスイヴは、平日の水曜日だ。
となると、クリスマスの夜を朝まで過ごすということなら。
やはり、22日の夜が都合が良いだろう。
美弥は、最近良く俺に言ったっけ。
「たまには、朝まで一緒に居て欲しい」って。