15


「うん。ありがとう。今のあなた、とっても良い顔してるよ」


彼女は、そう言ってニッコリと笑った。



ううん。


今の君こそ、本当に良い笑顔だよ……。



ぼくは、君の顔をじっと見つめた。


とてつもないほどの幸せを感じながら……。



ぼくは、彼女の手を取ってカフェを出る。



その時。



「あっ、あたしちょっと買いたいものがあるんだ。ちょっと待っててくれる?」



そう言って彼女は、ひとりで道の向かいのコンビニへと走った。



そして……。



彼女は。


道路を横断しようとして。



車に。


はねられた……。



彼女は、突然。


ぼくの前から、消えてしまったんだ……。



どうして、こんなことになってしまったんだろう?



ぼくは、どうすれば良いんだろう?


いったい、どうすれば……。



そんな、どうしようもない後悔と。


絶望感に、ぼくは苛まれる。



ぼくは、いったいどうしたら……。