10
ぼくはメニューを見る彼女の顔を、じっと見る。
やっぱり、キレイだなぁ……。
ぼくは、キラキラ輝く彼女の瞳が好きだ。
深い茶色の瞳。
見ていると、吸い込まれそうになる。
そのとき。
「何にしますか?」って。
突然、彼女がぼくを見た。
ドキッ!
バッチリ、目と目がぶつかった。
ぼくは、焦りながら彼女に言った。
「い、いつから写真やってるんですか?」
「昔、彼が好きで……。わたし自身は、最近少し撮りはじめたっていうか。そんな感じなんです」
彼女は恥ずかしそうに、そう言った。
彼、か……。
でも、昔って言ってるから。
今は、彼氏いないのかも……。
ぼくは、彼女のことをいろいろと知りたくなっていた。
でも……。
彼女は、ダミエのウエストポーチから。
CANONの小さいデジタルカメラを取り出した。
「恥ずかしいんだけど、こんな写真を撮ってるの……」