8
彼女は、あまりの偶然に呆気に取られている。
そして。
少しの時間を置いて、クスクスと笑い始めた。
「ホントに、すごい偶然!わたし、また電話しようと思ってたんです。ちょうど良かった!」
彼女のそんな言葉に、呆然とするぼく。
えっ?
マジで?
ぼくは、彼女のそんな言葉に舞い上がっていた。
そして、ぼくは思っていた。
これはきっと、偶然なんかじゃない。
偶然に、地下鉄で出逢って。
そして。
また、運命的に彼女に出逢えた。
だから。
きっとこれは、必然に違いない!
偶然を必然に変えるためには。
ぼくは、行動を起こさなければダメなんだ!
そのとき、ぼくは。
めずらしく勇気を持てていたんだ。
きっとぼくには、もう。
チャンスなんて、巡って来ないような気がしたから……。
だから。
ぼくは、勇気を出して彼女を誘ったんだ。
「お茶でも、飲みませんか?」って……。