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地下鉄事件から、早一週間。
それにしても、彼女はイイ女だったよなぁ……。
そんなことを考えても、夢は夢なのだ。
どうせ、ぼくなんかには釣り合わないんだ。
それよりも。
何か、良いことないかなぁ……。
そんな、ある日の会社帰り。
ぼくは、汐留の本屋に入った。
えーと、どこかな?
ぼくは、ある写真集を探すために店内をウロウロする。
それは、世界中の子供たちを撮影した写真集だった。
ぼくは。
最近では、個人的にも写真を撮らなくなっていた。
でも。
やはり、良い写真は気になっていたんだ。
あっ、これこれ。
探していたその本に、手を伸ばした。
と、同時に同じ本に誰かの手が伸びて来た!
えっ?
手を伸ばして来た相手を見ると……!
あわわ。
か、彼女だ!
地下鉄の!
ぼくはひとつ深呼吸をして。
彼女に、こんなふうに声を掛けたんだ。
「写真、お好きなんですね?」って。
ニッコリと微笑みながら……。