「本当に、どうもすいません!」と平謝りの彼女。



「いや、大丈夫ですよ!大して痛くなかったし……」



ホントは、すごーく痛かったんだけど……。



彼女は、何度もぼくに頭を下げる。


何度も何度も、必死で謝る彼女。



さすがにぼくは、ちょっとかわいそうになってきた。



「逆に、ごめんなさい。ぼく、ちょっとイヤなことがあって、機嫌悪くて……」



その言葉を聞いた彼女は。


ぎこちなく微笑んで、ぼくの目をじっと見つめた。



ドキっ!


こんなキレイなひとが、ぼくをじっと見てるなんて……。



もしかしたら、これって大チャンスかもな……。



その時のぼくは、どうかしていたのかもしれない。


今思うと、どうしてそんなことが出来たんだろうって思う。



だけど、ぼくは。


思い切って彼女に電話番号を聞いたんだ。



「あの……もし良かったら、お名前と電話番号を教えていただけませんか?」って……。



「ええ、いいですよ!」と、ニッコリ微笑む彼女。



えっ!?


やった!



ぼくは、彼女が言う名前と番号をメモに書いた。



その夜、ぼくはドキドキしながら電話をかけた。



「あっ、もしもし……。ぼくです、分かりますか?」