「痛ってー!!」



ぼくは、思わず大声を出した。


誰かに、思いっきり足を踏まれていたから。



踏まれた足元を見ると……確かに痛いはずだ。


……ピンヒールだもんなぁ。



「すいません!大丈夫ですか?」と、女の声がする。



チッ!


ぼくは少しムカつきながら。


視線を足元からゆっくりとパンアップする。



うん?


いかにもブランド、といった質の良いサンダル……。



すげぇ、細い足首&ふくらはぎ。


スタイル良さそう……。



なんかオシャレな服だよ、これって……!



そして、ぼくの顔を見ている彼女の顔は……。



うわっ!すごい美人だ!



「本当にゴメンなさい!大丈夫ですか?」



そういう彼女の声も、とても美しい。



ぼくは、ひとつ咳払いをして。


彼女に、こう言ったんだ。



「いやいや、大丈夫ですよ」って……。