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そして、4枚目の写真って……。



有香が残したのは、3枚の写真だけだった。


4枚目の写真って、いったい……。



ぼくは、床から起き上がって。


ベッドに横になって、考え続けていた。



4枚目の写真は、実際には目にすることが出来ない。


だけど、有香が残した3枚の写真から推理すると。


それは、きっと……。



その時、エルマーがぴょこんとベッドに飛び乗って。


ぼくのそばにやって来た。



「なぁ、エルマー……俺は、どうするべきだと思う?」



エルマーは、ゴロゴロと喉を鳴らしながら。


スリスリと、ぼくに甘えてくる。



「お前だけなのかもな……俺のそばに居てくれるのは……」



ぼくは、また溢れ出した涙をシャツの袖口で拭いて。


ギュッと、エルマーを抱き締めた。



有香と過ごした生活を思い出しながら。


ぼくは、葛藤していた。



ぼくは、有香を許すことが出来るのだろうか?


ぼくを裏切った、有香を……。



いや、本当は。


ぼくがずっと、有香を裏切って来たのだ。



有香の気持ちを、ぼくは。


ずっといい加減に扱ってきた。



だから、今の現実は。


間違いなく、その報いなのだ……。



ぼくは、ゆっくりと目を閉じる。



そのとき、ぼくのまぶたの奥には。


有香の笑顔が映っていた。