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ぼくは、溢れ出す涙を拭きもせずに。
ブログを読み続けた。
有香は、ずっと悩んでいたんだ。
ぼくとの幸せな未来を信じようとしながら……。
だけど、ぼくは。
そんな有香の気持ちに応えることが出来なかった。
エルマーは、yuccaとハルの幸せな生活を綴る。
それは、ぼくと有香が過ごした生活よりも。
確かな絆と幸せを感じさせるものだった。
有香の書いたブログの文字が。
有香の素直な気持ちが。
そして、有香の本当に望んだものが。
ぼくの心の奥深くに刺さっていた。
そして、ブログの最後のページには。
エルマーの言葉ではなく。
有香の言葉でこう書いてあった。
その、ブログは。
今日の午前11時28分に書かれたものだった。
ハル……。
ハルは、このページを見つけてくれるのかな?
わたしは、きっと。
ハルがこのページを見つけてくれると信じています。
ハル、本当にごめんなさい。
私は、ハルを裏切ってしまいました。