92


ぼくは、溢れ出す涙を拭きもせずに。


ブログを読み続けた。



有香は、ずっと悩んでいたんだ。


ぼくとの幸せな未来を信じようとしながら……。



だけど、ぼくは。


そんな有香の気持ちに応えることが出来なかった。



エルマーは、yuccaとハルの幸せな生活を綴る。



それは、ぼくと有香が過ごした生活よりも。


確かな絆と幸せを感じさせるものだった。



有香の書いたブログの文字が。


有香の素直な気持ちが。


そして、有香の本当に望んだものが。


ぼくの心の奥深くに刺さっていた。



そして、ブログの最後のページには。


エルマーの言葉ではなく。


有香の言葉でこう書いてあった。



その、ブログは。


今日の午前11時28分に書かれたものだった。



ハル……。


ハルは、このページを見つけてくれるのかな?



わたしは、きっと。


ハルがこのページを見つけてくれると信じています。



ハル、本当にごめんなさい。


私は、ハルを裏切ってしまいました。