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東京と比べると、明らかに爽やかな風が。


ぼくの頬を撫でる。



ぼくは、ひとつ深呼吸をしながら。


有香の気持ちを考えていた。



3年前の夏に。


ぼくと有香は、軽井沢に旅行に来た。



それは、ぼくたちにとっての初めての旅行だった。



あのころの、ぼくは。


きっと、最近のぼくとは違っていたんだと思う。



それは有香に対する気持ちが、という意味で。



付き合ってから時間があまり経っていなかったからだけじゃなくって。


きっと、ぼくは。


有香に対して油断していたんだ。



それは、絶対的な安心感というか。


有香は、ぼくを裏切らないというか。



そんな、ぼくの甘えだったんだ。



ぼくは、いつの間にか。


有香に対して、真剣ではなかったんだと思う。



週末に、ただ一緒に時間を過ごして。


愛してる、という言葉を呟きながら。


ぼくたちは、愛し合った。



でも、それは。


有香にとって、幸せなことだったのだろうか?



有香のことを何も知らない、ぼく。


それは、有香のことを本気で。


愛していなかったということになるのかもしれない。



ぼくは、写真と同じような真っ青な空を見上げながら思っていたんだ。



ぼくは、有香と別れたほうが良いのかもしれないって……。