第4章 真実と本物の愛
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次の日の夜。
羽田空港に着いた、ぼくは。
京浜急行の電車に乗って、ぼくの部屋へと戻った。
「ただいま、エルマー……元気だったかい?」
エルマーは、ぼくのそばへ駆け寄ってきて。
ゴロゴロと喉を鳴らしながら、ぼくにスリスリと甘える。
たっぷりのエサと。
2リットルのペットボトルで自動的に与えられる水は。
まだ、十分に残っていた。
良かった……。
電気の灯りと、エアコンをつけっぱなしにしていたが。
やはり、エルマーのことは心配だったんだ。
エルマーの頭をやさしく撫でながら。
ぼくは、ちょっとした幸せを感じていた。
少しの時間、ボーっとそうしながら。
それでも、ぼくは。
金浦(キンポ)空港で、有香が残した言葉の意味を考え始めていた。
空港で、有香に逢ってから。
ぼくは、有香が残した言葉の意味を。
ずっと考え続けていた。
「の、ブログ」か……。
一体、何のブログだというのだろう?
ぼくは、ブログを書いていない。
そうすると、やはり。
ブログは、有香のブログということになるだろう。
でも……。
ぼくは、有香がブログを書いているなんて。
夢にも思っていなかった。
有香は、本当にブログを書いているのだろうか?
ぼくは、パソコンを立ち上げながら。
そんなことを考えていた。