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有香を追う旅も、もう3日目になっていた。
不安な気持ちは、相変わらずだけど。
それでも、ぼくは。
有香を探し続ける意味を。
自分自身でも、ちゃんと感じ始めていた。
ぼくは、単に。
意地になって、有香を追いかけているわけではない。
有香と過ごした、3年という時間は。
ぼくにとって、間違いなく宝物だった。
そして、これからもずっと。
ぼくは、有香を愛し続けたいと思えるから……。
おかゆを食べ終わった、ぼくは。
店を出て、南大門市場(ナンデムンシジャン)へと向かった。
明洞(ミョンドン)駅から地下鉄4号線に乗れば。
隣の駅は、もう南大門市場だ。
しかし、ロッテデパートからだと。
4号線の駅は、ちょっと遠い。
それならば、直接歩いて行ったほうが良い。
ぼくは、ゆっくりと歩きながら。
南大門市場へと向かった。
どのくらい歩いただろうか?
思ったよりも、さほど時間はかからずに。
ぼくは、南大門市場に着いた。
軒先に、あふれるようにぶら下がる洋服。
色とりどりのアクセサリー。
日本語の手書きのポップの色も鮮やかだ。
ぼくは、市場の細い道を通って。
市場の端までやって来た。
そこは。
2枚目の写真が写された場所だった。