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サービスエリアのベンチに座って。


ぼくは、缶コーヒーを飲みながら考え続けていた。



ぼくの有香への愛は。


決して偽物なんかじゃない。



だけど、今のぼくは。


それが本物だと言い切る自信を持てないでいた。



もし、有香が本当に。


別の男を愛してしまったとしたら。



それでも、ぼくは。


有香を愛し続けることが出来るのだろうか?



相手がどんな男だとしても。


そうだな……ぼくよりイケメンで、財力もあって……。


絶対に勝てそうも無いと思っても。


それでも、ぼくは有香を取り戻そうと思うことが出来るだろうか?



もしかしたら、こんなぼくよりも。


その男と居たほうが、有香は幸せだとしたら……。



見上げた夜空には、チラチラと弱く輝く星があった。



ぼくは、本当に。


あの星と同じなのかもしれない。



こんな、周りに明かりのない場所だから。


あの星を見ることが出来るけど。



東京のような大都会の。


明るい空では、人工的な光にかき消されてしまう。


そんな頼りない、儚い星……。



ずいぶんと長い時間、そんな風に考え続けながら。


ぼくは、もう一度夜空を見上げた。



そのとき……。