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旅館を後にした、ぼくは。
レンタカーで東京へと向かう。
関越自動車道に車を走らせながら。
ぼくの心は、暗かった。
ぼくは、有香を信じたい。
だって、有香は確かにぼくにヒントを残してくれたじゃないか!
だけど、そのヒントだって。
もしかしたら、ただの。
ぼくの思い込みなのかもしれない……。
ぼくは、そんなことを考えながら。
すっかり陽の落ちた、高速道路に車を走らせる。
高坂サービスエリアに車を止めた、ぼくは。
夜風に吹かれながら、考えていた。
夜空を見上げると、雲の隙間にいくつかの星が輝いていた。
チラチラと瞬く星の輝きは。
まるで、ぼくの心のように弱く、儚く思えた。
ぼくは、どうするべきなのだろう?
写真は、あと2枚残っている。
次の写真は、韓国のソウルだ。
とりあえず、今日は。
無理を言って、仕事を休ませてもらった。
ソウルに行くとしたら。
そして、3枚目の軽井沢にも行くとしたら。
今週は金曜日まで休みを取る必要がある。
ぼくは、そのとき悩み始めていた。
このまま、こんなことを続けても。
本当に意味があるのだろうか、って……。