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有香は、きっと待ってるんだ。


ぼくが、有香を見つけ出すことを……。



1、2、5、7。


切符の4桁と同じように、こうやって4つの数で考えてみると。



7-(1x5)-2=0



そして、素直に3つの数として考えても。



12、5、7という数字。


これは、あまりにも簡単な計算だ。



12-5-7=0



ぼくは、この3つの数字を見たときに確信したんだ。


有香は、間違いなく。


ぼくを待っているんだって。



「0になるとね、幸せなことが起こるんだって。そこから物事が良い方向に進むの……ハルも0を探して……」



そんな、有香の言葉を思い出しながら。


ぼくは、少しだけホッとしていた。



有香は、完全にぼくを諦めた訳じゃない。


もしも、真実が違っていたとしたって。


ぼくは、もう迷わない。



ぼくは、急いで駐車場へと向かう。



階段を駆け下りて。


砂利道の駐車場をレンタカーへと走った。