25


ぼくは、ずいぶんと長い時間。


3枚の写真を見ていた。



だけど。


結局、その写真の意味に秘められた。


有香がぼくに伝えたかった想いを。


しっかりと感じ取ることが、出来ないでいた。



いつの間にか、陽は傾いて。


群青色の闇が、ぼくの部屋を包み始めていた。



ぼくは、椅子から立ち上がって。


リビングの、灯りを点ける。



電球色の蛍光灯が、小さな音を立てて点灯した。



そんなやさしい灯りを見つめながら、ぼくは決心していたんだ。



3枚の写真の意味を確かめたい……。



だから、ぼくは。


有香が残した3枚の写真が撮られた場所に。


もう一度、行くことに決めた。



その場所に行ったとしても。


何かが分かるとは限らない。



だけど、ぼくは。


どうしても、そうしなくてはならない気がしていた。



ぼくは、必ず有香を取り戻す。



そう心に誓いながら。


ゆっくりと目を閉じた。